連合第30回中央委員会 1999年6月29〜30日

青森・ホテル青森

 

*連合は改憲に対し「不適切」を「時期尚早」に変更する政治方針の見直しを進めていた。JR総連は5月24日に成立した周辺事態法(新ガイドライン法)に対する連続行動に引き続いて、盗聴法、日の丸・君が代法制化に反対して行動を繰り広げた。そのさなかの中央委員会で、改憲に道を開く政治方針見直しに反対する意見を表明した。

【発言】JR総連 小田 裕司中央委員

 ありがとうございました。私はJR総連の小田といいます。
 政治方針について、今ほど、事務局長のほうから説明がありました。事務局長の説明にもありましたように、私どもの産別から、今朝ほど、中央執行委員会で私どもの考え方を述べさせていただいたおりますけれども、この場でも、繰り返しにならない程度の意見を述べさせていただきたいというふうに思います。
 順番が逆になって、お願いが2つ3つあるんですけれども、申し訳ありませんが、聞いていただきたいというふうに思います。
 1つは、ガイドライン関連法の扱いについてであります。ガイドライン関連法は、既にいわれていますように、米軍との戦争作戦法であります。特に私たちが危惧するのは、後方支援という名の下に、地方自治体や私たちもそうでありますけれども、いろんな意味で、戦争が起きれば、それに協力させられるという事態が予想されます。
 先日も、自衛隊の訓練で迷彩服を着た自衛隊が日航の飛行機に乗るとか、昨日もJASの飛行機に乗るとか、それに関して、関係の組合から反対の意思表示がありました。あるいは空中給油機を導入するとか、矢継ぎ早に関連法の成立を受けて、政府はいろんなことを進めています。
 ユーゴのNATOによる空爆ではありませんけれども、あの戦争で鉄道やバスが直接兵站として狙われたのは、皆さんもご存じだと思います。私はJRに働く者であります。それによれば、自衛隊法によって、JRは防衛庁長官の指示があれば、その要請に応えなければなりません。しかし、その内容はいまだ一切不明確であります。ぜひお願いがありますけれども、連合の指導において、関係産別が集まって、それらに対する検討を深めて、関係省庁対する周辺事態法に関する、特に後方支援にかかわる部分について関係箇所に対する要請行動等を、ぜひお願いしたいというふうに思います。
 本論に入ります。結論から申し上げたいと思います。私たちJR総連は、この政治方針見直しに関しては基本的に反対であります。一々詳細を述べる時間はないようでありますので、特に危惧している点について述べさせていただきます。
 先ほども事務局長から触れられていましたように、国の基本政策に関する連合の態度、その中で、国民的議論とコンセンサスづくり及び憲法問題について、大きな危惧をするものであります。現実対応のもとに、いわばガイドライン3法の連合による推進というふうに受け取られかねないことも想定されるというふうに思います。
 そして、憲法問題につきましては、先ほど事務局長から「不適切」から「時期尚早」とどのように違うのかというふうにいわれましたけれども、明らかに「不適切」と「時期尚早」は違うというふうに私は思います。
 過日、日経新聞にも載っておりましたけれども、改憲につながるんではないかということで、私たちとしては大きな危惧をしています。なかんずく、今日、自自公の元に、いろんな国民生活にかかわる政治の諸法案が国会の場で強引な形で進めてられています。その行き着く先が憲法9条の改悪というものに結びつくのは火を見るより明らかだというふうに私は思います。したがいまして、政治方針の変更は、そうした運動にさおを差すことになりかねはしないかというふうに大きな危惧を抱いております。
 事務局長が言われますように、対案を含めて検討していただくことだそうでありますで、JR総連としましても、早急に対案をまとめて連合に出したいと思いますので、ぜひ、それをも含めた広いご討議をお願いいたしたいというふうに思います。
 最後になりますが、先ほど、派遣法があのような形で成立をしました。あわせて、きょうは参議院で盗聴法の審議が行われています。衆議院では国歌・国旗の審議が始まろうとしています。7月1日からは、憲法改正につながる調査会、国会法の改正の審議も始まろうとしています。マスコミでは有事法制化の動きも報じられています。私たちは、21世紀を前にして、大きな激動期を迎えているのではないかと思います。
 連合、鷲尾会長の冒頭のあいさつ、それらに対して、今国会の成立については断固として反対していくというご発言に対して、私は大きな勇気と自信を得ました。そこでお願いがあります。ぜひ、鷲尾会長の音頭のもとで、広くそうした闘いをつくり出すための他ナショナルセンターや他市民団体への働きかけをしていただきまして、大きな国民運動を、ぜひ、鷲尾会長の指導のもとにつくり上げていただくことをお願いしまして、要望と意見にかえさせていただきます。ありがとうございました。


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