連合第8回定期大会 2003年10月2〜3日

東京厚生年金会館

 

*空前の失業率に示される雇用情勢の悪化、9.11テロを口実とした戦争準備が進むなかで開かれたこの大会で、JR総連は解雇規制の取り組み強化、春闘の統一要求・統一闘争の堅持、テロ特措法反対の発言を行った。

【発言】JR総連・四茂野修代議員

 3点、意見を述べます。
 一つ、雇用対策についてです。既に多く討論が出されていますので、簡単にしたいと思いますが、政府の総合雇用対策が発表されまして、連合として政府に具体的に予算措置などを求めてきたということだと思いますけれども、さらに、この取り組みを強力に進めていただきたいと思います。特に、これ以上、雇用を減少させない、失業させないために、整理解雇の4要件をふまえた解雇規制法の制定など、ルールづくりをも求めていただきたいと思います。政府は解雇ルールを検討しているということでありまして、どう考えても味方とは思えないわけであります。逆方向のことを考えている。何でもかんでも規制緩和すればよいというわけではないだろうと思います。実際には直接的な解雇よりも、出向や転籍、分社化、外注化など、さまざまな形をとって雇用は減少をしていますし、その過程では、なかなか表面に出ませんけれども、退職勧奨や退職強要が行われているというのも一方の現実だろうと思います。したがって、ルールづくりに向けては、きめ細やかなものを、よりきめ細やかなルールの確立を求めていっていただきたいと思います。
 小泉改革によって失業が増えるというように言われていまして、これ以上の痛みは受け入れがたいということで、雇用問題に関して、連合として強力なメッセージを社会的に発していただきたいと思います。
 2点目は春闘についてです。春闘方針に向けては、大会以降の論議ということだろうと思いますけれども、素案の策定の過程で、既にいくつか議論がなされております。どうも、緊急避難的な論議が先行しすぎているような気がいたします。今年の春闘は、春闘改革元年と位置づけて取り組まれました。まとめでは、改革の第一歩が記されたと総括されたと思います。だとしたら、改革の成果については、さらにそれを伸ばすように、不十分な点は、それを補うように、そういうことで基本方針の議論をするというのが基本ではないかと思います。
 春闘の原点は、統一要求、統一闘争であることはいうまでもありません。要求に関して、プラスアルファという話が出ておりますけれども、統一要求基準という概念が難しいとすれば、指標でも、参考値でも、試算値でも、何でももいいんですけれども、とにかく何らかのものを連合として示していくということも必要なのではないかと思います。
 3点目ですが、テロ対策特措法案について意見を述べます。内容的に、正確にはテロ対策というよりも、米軍支援特措法といった方が正確なのではないかと思います。大会冒頭に黙祷を行いましたけれども、同時多発テロで犠牲になられた方に心からの哀悼と、被害に遭われた方に心からお見舞いを申し上げたいと思います。いかなる理由があろうとも、テロは許されません。ましてや、今回は民間航空機が使われたということでありまして、交通運輸に携わる者として、言語道断の行為として弾劾をしたいと思います。
 しかしながら、先ほど会長のコメントもありましたが、軍事的な報復については、JR総連としても反対であります。武力による制裁は、新たなテロを誘発し、暴力の連鎖につながります。あくまでも平和的手段による解決を、日米両政府にJR総連としても要請をしてきたところであります。
 ところで、政府は、アメリカを全面的に支持し、具体的な支援を実行するために法案を、明日でしょうか、提出しようとしています。この法案は、どういっても憲法違反であります。PKO法や周辺事態法ではできないから新法なのであり、集団的自衛権の問題に抵触するのは明らかだろうと思います。自衛隊やインド洋やパキスタンへ行く法的根拠はないし、許されないというように思います。国際的な役割を果たすことは、ほんとうの意味で憲法の枠内で、許される範囲の中で行えばよいのであり、そのことは十分に可能だろうと思います。国際的に孤立をするというのであれば、この夏、教科書問題や靖国問題でアジア各国から批判されたのは国際的な孤立ではないのか。あるいは、京都議定書をアメリカが批准しない件で、ホスト国である日本がアメリカの顔色をうかがって、あれこれ抜け道をつくるのは国際的な孤立ではないのかというように思います。
 21世紀初頭、日本は大きな岐路に立っています。戦前、労働組合は産業報国会へと再編され、戦争に組み込まれました。今こそ、労働組合の社会的な存在意義が問われていると思います。大会以降、議論をするという扱いで、先ほどお伺いしましたので、ぜひ、各構成組織は見解を明らかにすべきであると思いますし、連合本部には議論の場を保証していただくことを要請し、発言とします。ありがとうございました。
 


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