【発言】JR総連・四茂野修代議員
私が、今ここに立ちまして、演壇の上に、この大会のスローガンが掲げられております。その冒頭は「組合が変わる」という言葉であります。これを読みまして、連合の自己変革に向けた決意がそこに示されているだろうというように感じております。変革に向けた方向は、評価委員会の最終報告なんだろうと思います。私も基本的にこの方向を支持いたします。
特にこの中で、競争に対して連帯を労働組合の基本的価値観に据えようということが言われております。あるいはまた、様々な不条理に対しても怒りをもって立ち向かおう、そういうことが明確にうたわれています。この方向が、今、われわれにとってとても大事ではないかと私は強く感じております。
3点ほど申し上げたいと思います。1つは、春闘改革をめぐる議論であります。春闘をどのように改革すべきか。これまでも様々な議論がなされてきました。その中で着実によい方向に向けた変化も進んでいることは確かであります。しかし、同時に、もう一歩大きな観点からとらえ返した議論が必要ではないか。そのような感じがしてなりません。
この夏、私はアジアのいくつかの国の工場を訪れて、そこの労働組合の方々とお話をする機会がありました。例えば、賃金を取り上げてみますと、日本の同業種の賃金と比べて約10分の1でありました。そこの工場で、しかし、今、何が起こっているか。大変な苦労をしまして、労働組合をつくった。労働組合が出来て、労働条件の向上が進み始めたと思ったら、途端に人員削減の提案を受けたそうです。調べてみたら、それは日系企業でありますけれども、さらに賃金の安い別の国に工場を移す計画が進んでいるのだそうであります。このことに示されているのは何だろうか。労働者同士が、特にアジア各国の労働者同士が下へ向かう競争をお互いにさせられているということじゃないんでしょうか。お互いの賃金を、労働条件を切り下げ合う、そのような競争が、今、蔓延しているんだと思います。このことに具体的に立ち向かう。先ほど、中核的労働基準をWTO交渉の中に据えるべく努力をしているということをおっしゃられましたが、それも大変重要なことだと思いますけれども、あわせてさまざまな連帯する行動をこの中でつくり出していくということが、私ととても大事だと思いますし、春闘改革を考える際にも、そのようなグローバルな視点で物事を考えていくことが私は必要だと思います。企業が主導するグローバル化に対して、連帯のグローバル化をもってこたえていくということ、このことが、今、世界の労働運動の基本方法だと思います。そうした点で、ぜひ春闘にかかわる具体的な議論をさらに進めていただきたいと思います。
2点目であります。不条理との闘い。不条理に対しては敢然と闘うと笹森会長もおっしゃられました。今、私たちの目の前にある最大の不条理は何か。国連決議をも無視して、イラクへの戦争が米英両国によって行われました。そして今、その占領状態が続いております。口実とされた大量破壊兵器の脅威なるもの、いまだにその証拠の一かけらも発見されておりません。この不当、不正な戦争に対して、小泉首相は真っ先にこれを支持しました。そればかりではなく、このイラクに、イラクの占領を助けるために金を出し、自衛隊を派遣する、そのような計画が進んでいます。明確に、この不条理に対して反対をするという態度を連合として表明し、行動を起こしていただきたいと思います。
最後に、ごく簡単に報告します。これもあからさまな不条理であります。労働組合の権利に対する侵害であります。私たちの組合に対して、この1年間、7名の組合員が逮捕され、11ヶ月勾留されております。130カ所に及ぶ家宅捜索が行われ、3,000点に及ぶ組合の資料および組合財政が押収されました。理由は職場集会での発言であります。発言内容が犯罪だということであります。あるいはビラまき行動での管理者とのささいなトラブルであります。あるいは、ビラまき行動でマンションに立ち入り、郵便受けにビラを入れたということであります。これらを口実にした、このような組合権の侵害が行われていること、このことについてご報告をしておきたいと思います。この間、反弾圧の闘いに対して多くの仲間から寄せられた激励に対して、ご支援に対して感謝を申し上げて、私の発言を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。
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