2004年 年頭アピール

 戦後、平和憲法により戦争をしない国だった日本が、自衛隊=軍隊の戦地イラクに派遣しようとしている。2004年新春を迎え、現代社会の危機はこの事態に端的に示されている。
 JR総連は、テロにも戦争にも反対する立場から、アフガニスタン支援の取り組みを展開し、米英によるイラク攻撃反対を訴えてきた。引き続き心ある人々との連帯を強化し、自衛隊のイラク派遣反対の闘いを断固として推し進めなくてはならない。着々と準備されている憲法9条改悪を許さない闘いへと継続・拡大していく展望をもって。
 しかしより危機的なことは、戦後日本の転換点をなす自衛隊の海外派兵を阻止するための声と具体的行動が大きくつくりだせていないことである。労組事務所への銃撃事件が右翼団体の犯行であったことが報ぜられた。今、平和・人権・民主主義を擁護する声と運動を圧殺する策動があらゆるところで行われそれが貫徹しつつある。
 昨一年間、未曾有の弾圧が我々を襲った。革マルキャンペーンを背景に、えん罪事件を次々にデッチ上げ、不当逮捕・起訴、家宅捜索、取り調べ、事情聴取が繰り返された。えん罪JR浦和電車区事件では、仕立てられた容疑そのものですら微罪でしかないにもかかわらず、7名の仲間たちが長期にわたり獄に繋がれた。このことに、権力側の我々に対する並々ならぬ憎悪を見てとれる。まさに日本の戦後史を清算し、憲法9条を改悪し、再び日本を“戦争をする国”に転換しようと意図しているがゆえに、それに反対するJR総連への政治的弾圧がかけられているのだ。
 昨年10月10日、不当にも長期勾留されていた7名の保釈を344日ぶりにかちとった。本人と家族の奮闘とこれを支えたJR総連加盟単組の総団結、支援する会に賛同・参加いただいた多くの人々の力強い連帯によって実現することができた。引き続き7名の仲間たちの完全無罪をかちとるために全力をあげて闘うと共に、今後、より一層悪辣にかけられてくるであろう弾圧を断固はねのけていこうではないか。
2004春闘を目前にし、日本経済もグローバリズムの嵐が吹き荒れ優勝劣敗の歪みの顕在化と、ますますそのしわ寄せが労働者に押しつけられてきている。そして、経団連は今春闘では賃下げまで打ち出してきている。JR総連は「反グローバリズム労働運動」の旗を高々と掲げ、昨年に引き続きJR春闘を、定昇制度を守りベースアップ要求を掲げた統一闘争の構築を目指して闘う。そして労連の仲間はもとより中小・地場で働く労働者との連帯を目指し闘うものである。
今、暗雲立ちこめる状況のなか、JR総連は労働組合として未来を切り開けるか否かの重大な岐路に直面している。このような逆境を打開し、組合員・家族の利益を守り平和で安心して働ける未来を創るために、JR総連に結集する加盟単組は内外からの組織破壊を許さず、しっかりとスクラムを組み、一歩一歩着実に闘いの歩を進めていこうではないか。
 

2004年1月13日

全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)