2004年JR春闘の集約にあたって

 私たちJR総連は、2004春闘を反グローバリズム労働運動の推進、反弾圧、世界各国のイラク反戦闘争と呼応しつつ、連帯の再創造をめざし取り組みを進めてきました。
日本経団連は昨年末の『経労委報告』でグローバル化の一層の推進をうたい、賃金に関する具体論を「定昇の廃止・縮小、ベースダウンも労使の話し合いの対象になり得る」と一歩踏み込んだ指針を示しました。
 JCの主要産別は、軒並み「ベア要求見送り、業績連動は一時金に反映させる」として一時金重視の要求を掲げました。唯一、日産労連のみがベア1,000円を要求しただけです。
 連合は、3年連続で統一要求基準の設定を見送りました。その一方で今春闘の柱の1つに中小・地場共闘の強化を掲げ、賃上げの指標5,200円を具体的に提示しました。
 JR総連は、2月6日の定中で定期昇給分確保の上ベア要求1,300円を掲げ、春闘の山場で可能な限り「定期昇給確保=諸元提示」を明らかにしていくことを提起しました。
 3月17日集中回答日にJC・大手組合のほとんどは「ベアゼロ、一時金満額」で妥結し、JR西日本、JR東海も「ベアゼロ」回答を行いJR連合傘下の組合が妥結し、JRでもベアゼロ相場が創られました。
 JR総連加盟組合は、このような現実に抗し、ベアに反映されなければ「手当等」に波及するよう粘り強い交渉を展開しました。その結果、JR東労組、JR北海道労組が定期昇給分確保の上、諸要求の前進をはかり集約することとなりました。この他でもベア確保が困難な状況の中で、JR貨物労組が55歳以上の賃金改善、手当等の要求の実現、鉄研労においても諸要求の前進を確認し集約することができました。
 一方、聚楽労組は経営危機にある厳しい現状から定期昇給ゼロでの妥結を余儀なくされ、組合員の要求実現を今後もはかることとして「覚書」で確認するにとどまりました。
 2004JR総連春闘は、1月に行われたインドムンバイでの2004WSFへの参加を皮切りに、反グローバリズム労働運動として、職場からの闘いを軸に連帯の再創造を掲げ取り組んできました。地協が主催した春闘集会の成功や、中小を含めた労連加盟の各単組への激励行動の実現などを創り上げてきました。今後も連携を強化する中で、労連加盟の未解決組合への支援などを含め具体的な取り組みを進めていかなければなりません。
 また、加盟組合は今春闘の中で労働組合への政治的弾圧に抗し「えん罪浦和電車区事件への支援する会」賛同人の拡大、7名を支援する公判傍聴券獲得・公判への傍聴参加など積極的に取り組みを行ってきました。7名の無罪確定まで引き続き強化が必要です。
 イラクに自衛隊が派遣されている中、私たちは世界各地で展開されたイラク反戦の闘いと連携した取り組みも行ってきました。イラクでの日本人人質事件では早期人質解放にむけ「イラク派遣自衛隊の即時撤退を」小泉首相や与野党党首にも求めてきました。今後は有事法制反対の取り組みの強化と、改憲への動向に注視していく必要があります。
 以上のような取り組みの成果を1つひとつ確認し、加盟組合のみなさんの今春闘の諸行動への参加に感謝し、2004JR春闘の集約といたします。

2004年5月7日

JR総連第13回執行委員会