中小・地場共闘と連帯し、
2005JR春闘をさらに粘り強く推し進めよう
私たちJR総連は、反グローバリズム労働運動を推し進めることを基本としつつ、2005JR春闘を全加盟単組による統一闘争として展開してきました。賃金引き上げを中心とした統一要求・統一闘争という春闘の伝統と意義を継承し、職場からの闘いを基礎に広範な連帯を求めてきました。さらに浦和電車区事件や東京駅事件での反弾圧の闘いやイラク反戦、憲法9条を守り広める取り組み、中越地震復興やスペシャルオリンピックス支援などの取り組みも実施してきました。
上場企業をはじめ多くの企業が、リストラの徹底と好調な輸出に支えられて史上最高益の業績を上げるに至っています。にもかかわらず日本経団連は、「賃金引き上げは個別企業の労使判断で」と言いつつも、「国際競争力の強化」を理由に「ベアは役割を終えた」「春闘は終焉した。今後は『春討』」「業績は一時金に反映」という主張を唱えたのでした。
3月16日、JC系大手組合に対して経営側の一斉回答が行われました。いずれの企業も組合側要求に応える形で一時金回答となりましたが、マスコミ各社は「ベアなし定着」「薄れる春闘の意義」と批判的な評価をしました。
一方、同日、JR東海・西日本においても、史上最高益にもかかわらず「ベアゼロ・定昇のみ」の賃金回答が行われました。そして「ベアにこだわる」と豪語していたJR連合系組合は席上妥結し、早々と「幕をおろした」のでした。しかし、JR東海労とJR西労の仲間たちはこれを拒否し、社員への業績還元を求めてベアを実施するよう再申し入れを行い、交渉を継続しました(西労は3月23日妥結)。
翌17日、JR北海道労組への回答があり、ベアはかちとれなかったものの定昇を確保し、さらに55才以上社員の賃金改善と諸手当・諸制度の改善をかちとり妥結しました。JR九州ユニオンは、3月18日、「ベアは実施しない。定昇のみ」との会社回答を受けましたが、3月24日まで粘り強く交渉を継続し、出向制度や表彰制度などでの前進回答を引き出しました。
また、減収を理由に人件費抑制を打ち出す会社側への交渉を強化していた貨物労組は、3月24日、ベアはかちとれなかったものの扶養手当等の増額や契約・嘱託社員等の待遇改善を実現し妥結しました。先に3月8日に妥結した諸手当改善で基本給表の書き換え等をかちとっていたJR東労組は、最後までベア獲得をめざしましたが、「ベアゼロ」の世間相場を突き崩すことができず、3月25日に「業績は夏季手当等に反映」との会社回答を受けて妥結しました。5連協・労連関係では、日本運輸倉庫労組が3月16日、JRシステム労が3月24日に、それぞれ定昇を確保し妥結しましたが、その他の単組は現在、粘り強く交渉を行っています。また、JR東海における運輸系統の社員運用変更やJR西日本の賃金制度改悪に反対する闘いも継続しています。
このようにこれまでの闘いでは、「定昇確保」と諸手当・制度改善などでは大きな成果をあげつつも、ベアは獲得できずに推移しています。日本経団連の方針は今春闘においてみごとに貫徹されているといわなければなりません。しかし、連合集計にも見られるように、積極的なベア要求を掲げて闘っている中小共闘の妥結状況は、平均で昨年を344円上回る4,429円、1.71%の実績をあげています(3月29日現在)。一方で、3割の組合が昨年実績を下回り、賃金回答の2極化が進んでいることも確かです。中小・地方における低賃金構造がさらに進んでいるといわなければなりません。
今後、中小・地場共闘は本格的な交渉・妥結の山場を迎えます。私たちは各労連に結集する仲間たちへの激励・支援をはじめ、中小・地場共闘との連帯の取り組みをさらに強化していくこととします。春闘の原点である労働者・労働組合の連帯を求め、最後までともに闘い抜いていこうではありませんか。
2005年4月8日
JR総連第12回執行委員会

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