大会宣言

 JR総連は、第21回定期大会を6月5日〜6日の両日、群馬県・水上ホテル聚楽で開催した。JR発足以来18年、私たちは、国鉄改革の完遂をめざし決して平坦ではない道を歩んできた。その志は、「二度と雇用不安のない会社」をつくり、鉄道の復権を実現することであった。仲間たちが血と汗と涙を流して取り組んだ国鉄改革の行き着く先が、JR西日本・福知山線事故であっていいはずがない。
 忘れもしない。1990年、鉄道の安全を目指し「国際鉄道安全会議」「国際鉄道安全労組会議」を開催したときのことを。この会議を通して、JR東労組が職場から具体的に実践してきた「責任追及から原因究明へ」という「安全の哲学」は国際的レベルにまで押し拡げられた。ところが、こともあろうに当時のJR西日本・井手副社長は、「安全は経営の問題であり労働組合には関係ない」として会議をボイコットしたのである。それに、追随したのが現在のJR西労組である。
 「安全の哲学」は箱根を境に二分され、その結果が107名の尊い命を奪う大惨事を招いてしまったのである。私たちは、国鉄改革の精神にもとづき営利優先・運行第一の経営姿勢を糾し、安全が何よりも最優先する企業風土を創り出すために全力をあげる。

 昨一年間の反弾圧のたたかいは、大きく前進することができた。美世志会7名の不屈のたたかいによって、組織と仲間、そして労働運動を守り抜いた。また、職場からの闘いによって「支援する会」の賛同者は拡大し、7名の完全無罪に向けて確かな手応えを得ることができた。
 だからこそ、止むことのない組織破壊攻撃が「再差押え」という新たな弾圧として画策されているのである。私たちは、積極攻撃的にあらゆる手段を駆使して新たなデッチ上げ策動をはね返す万全な組織体制を構築する。
 これからも、ILO「勧告」や日弁連「警告書」の意義を広め、支援の輪を拡大し反弾圧のたたかいを強化する。

 世界では戦争と貧困と飢餓が弱い人々を襲い、罪のない者の命までも奪われている。小泉内閣は、アメリカの「テロとの戦争」に追随し、泥沼化しているイラクへ憲法違反の自衛隊を派遣している。敗戦60年を迎えた日本は、憲法9条によって他国の人々を殺すこともなく、「国権の発動たる戦争」を許さなかったのである。しかし今、急ピッチで憲法9条を変え「戦争の出来る国」になろうとしている。JR総連は、憲法9条を守る広範な戦線づくりのためにあらゆる人々との連帯をつくりだし、たたかいを強化していく。

 新自由主義的グローバリズムの猛威が世界中をかけめぐり、人間の尊厳を奪い取っている。あるのは、「強い者はより強く、弱い者はより弱く」という一部多国籍企業の利益のための市場原理の社会である。
 私たちは、この時代の中で労働組合として平和と安全を守り、子どもたちが安心して生きることのできる社会を築いていかなければならない。そのために、労働組合がこの時代の要請に応えなければならない。
 JR総連は、多くの民衆との「絆」と「連帯」を求めて職場・地域から闘うことで未来が切り拓かれることを確信する。
 以上、宣言する。

以 上

 2005年6月6日

全日本鉄道労働組合総連合会第21回定期大会


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