福知山線脱線転覆事故

メーデーにて

 JR西日本・福知山線事故で犠牲になられた皆さまのご冥福を心からお祈りいたします。負傷された皆さまに心からお見舞い申し上げます。
 電車が衝突したマンションをはじめ沿線の皆さま、JRを利用するすべての皆さまに心からお詫びを申し上げます。
 二度と再びこのような大惨事を引き起こすことのないよう努力する所存です。
大変申し訳ありませんでした。

 JR西日本のなかでJR総連に加盟する組合は、JR西日本労働組合(略称:JR西労)と言います。JR発足(1987年)から西日本旅客鉄道労働組合(略称:JR西労組)がつくられましたが、同労組がJR総連からの脱退を決めた(その後、JR連合に加盟)ことから、それに反対する組合員によってつくった組合です。1991年結成当時、組合員は4500名でした。現在、組合員は1248名となりました。退職などの減少もありますが、経営側からの切り崩しによるものです。全社員に占める組織率は4.1%です。

 JR西労の結成直後、JR西日本は乗り入れ先である信楽高原鉄道で大事故を引き起こしました。以来、JR西労は「安全」を運動の柱としてきました。JR西日本の運行第一の経営姿勢、「日勤教育」に示される強権的な労務管理の是正を求めてきました。これに対する経営側の回答は、JR西労に対する組合差別と脱退慫慂などの不当労働行為の数々でした。JR西労は、経営側の攻撃に怯むことなく闘い続けてきましたが、JR西日本の企業体質を是正させることができませんでした。このことが、今回の事故を引き起こした労働組合側からの主体的な反省であり痛恨の極みです。

 今、私たちは決意も新たにJR西日本の企業体質を糾す闘いに立ち上がっています。しかし、JR西労の組織率はわずか4.1%に過ぎません。他の労働組合に所属する多くの社員は、JR西労を支持していると確信していますが、経営側の報復を恐れているのが現状です。このHPをご覧になっている皆さん、どうか私たちに力を貸して下さい。JR西日本に真の安全を確立させるために、JR総連・JR西労は闘い抜くものです。

全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)

 

JR総連の考え方(2005/5/23)

JR西日本への公開質問状と回答

JR福知山線快速電車脱線転覆事故についての声明

自称「ジャーナリスト」たちの見識を問う!

JR総連傘下単組の見解等

TASK・鉄道安全推進会議、および信楽高原鐵道列車事故犠牲者遺族の会の声明など

各種資料

シンポジウム「検証 福知山線事故 −その原因と企業責任を問う−」
配付資料

【参考】1990年国際鉄道安全会議 JR東労組報告

かつてはJR東日本においても、JR西日本と同じような日勤教育をはじめ、懲罰的な処分が行われていました。それを克服し、「責任追及から原因究明へ」の安全哲学を作り上げてきました。これは、今大会で資料として配付したその最初期の報告です。

 

事故に対する海外からのメッセージ (5/2)

 
JRに働くすべての仲間に訴える

繰り返すまじ死傷事故
経営側は経営の論理から運行優先となるのは必然である
労働側は労働の論理から安全第一を主張する責務がある
しかし、実際は会社権力の前に一人ひとりの労働者は無力である
そこに労働組合の団結の意義を見出さねばならない
立ち上がろう未来へ
無理な回復運転は今後一切すまい
そして処分では安全は確保できぬことを主張しよう
「ダウンタイムの短縮」の強制をやめよ!
見せしめの「乗務停止」を中止せよ!
競争を強いる能力主義賃金制度を撤回せよ!
組合差別と不当労働行為を是正せよ!
JR西日本・福知山線快速電車脱線転覆事故で犠牲となった御霊に誓おう
二度と再び死傷事故を繰り返さないことを
そのために経営の論理と闘うことを

 2005年4月27日

全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)
執行委員長  小 田 裕 司

 

JR総連
全日本鉄道労働組合総連合会

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